会長挨拶

新潟県産婦人科医会 会長 児玉 省二

新潟県産婦人科医会(医会)のホームページにアクセスして頂き誠にありがとうございます。

私たち医会の会員は、公益社団法人日本産婦人科医会の一員として、女性の生涯にわたるライフステージの中での悩みや病気などついての相談窓口となれるような、かかりつけ医としての役割を果たせるように活動してまいります。そして、医会独自の活動として新潟県における母子の健康の保護を目指す幾つかの活動によりお役に立ちたいと考えています。現在、社会問題となっている少子化は、新潟県においても同様であり、その背景には女性の社会進出による晩婚・晩産化の影響も一因ではないかと思われます。そして、それに伴う20~30歳代の若い女性の健康障害が心配され、月経不順、月経前症候群、喫煙、ダイエット、不規則な食事生活なども問題となっています。また、子宮筋腫や子宮内膜症の増悪も晩産化の影響を受けていると言われています。更に、40歳以降では、卵巣機能の低下に伴い更年期障害や骨粗しょう症等の健康問題も発生し、2025年には団魂世代が75歳以上となり、それに伴い高齢者の単独世代、認知症高齢者の増加など長寿社会と言われる中に合って超高齢者に向けての準備と対策も近々の課題となっています。

私たち自身の大事な活動としては、①母体保護法の適正なる運営と実施を推進し、指定医師の研修・更新支援、②医療事故・過誤防止事業として「心配事相談ネットワーク」を活用した医療事故対策、③定着してきた産科医療保障制度の動向を把握し、原因分析報告書の周知と理解を進め、分娩周辺期における脳性麻痺発症の予防に向けた取組などを掲げています。

県内での地域組織との連携では、①周産期医療体制の整備について、新潟県周産期医療協議会の活動に参加・協力し産科緊急時の連携体制を構築する、②虐待防止に向けた取り組みとして、新潟県要保護児童対策協議会に参画し、望まない妊娠や若年妊娠などによる乳幼児虐待予防・啓発事業への協力、③性犯罪捜査に対する協力体制は、この度解説された「ワンストップ支援センター(にいがた被害者支援センター)」とネットワークが作成されていますし、④新潟県小児科医会との連携では、「子どもを守る地域ネットワーク」に参加し、新生児に関しては、①先天代謝異常スクリーニング検査(タンデムマス法)の導入、②新潟県新生児聴覚検査体制の整備、③NCPR(新生児蘇生法)普及事業への関与、④HTLV1母子感染の動向調査と予防の推進をしています。また、⑤妊娠等に悩まれる方の相談事業としては「妊娠等の悩み相談窓口」を各医療機関に設置をお願いしています。そして、子宮頸がん検診推進の支援による受診率の向上と早期がんの発見を目指すことなども当面の地域活動と考えています。

このホームページは、会員と県民の皆様に、現在の日本の産婦人科医療の現状や新潟県における情報を提供し、お互いに協力し合ってより良い産婦人科医療を提供すると同時に、患者さんに信頼される医療をめざすことにより、係る問題の解決に役立ちますことを願っています。

 

平成28年6月11日 児玉 省二 記